鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

組織として活用できるようになるかどうか、かな?:読書録「頭がいい人のChatGPT & Copilotの使い方」

頭がいい人のChatGPT & Copilotの使い方
著者:橋本大也
出版:かんき出版(Kindle版)

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生成AI(ChatGPT)については、少し前に読んだ「面倒なことはchatGPTにやらせよう」で概要は理解できたつもりだったので、
GPT5あたりが出るか、Appleが実装するまでは特に踏み込まなくていいかな
…と思ってたんですが、先日飲んで帰る途中で、勢いでAmazonをポチッとしてしまいまし…。
いやぁ、酔っ払いはあかんわぁ。


まあ、でも興味深く読めました。
「頭がいい人」かどうかはともかく、「どういうことができるか」の実例がいろいろ出てて、その成果物も動画なんかで確認できるようになってて、なかなか楽しい。
基本的な仕組みとか使い方にポイントなんかは「面倒なことはchatGPTにやらせよう」の方が踏み込んでるように思いますが、実例は僕はこっちの方が面白かったですね。


CHAPTER 0 頭がいい人のChatGPT & Copilotの使い方
CHAPTER 1 ChatGPT & Copilotの基礎知識
CHAPTER 2 思考を補助してもらう
CHAPTER 3 企画書を作ってもらう
CHPATER 4 プレゼンに活かす
CHAPTER 5 データ分析を手伝ってもらう
CHAPTER 6 可視化を手伝ってもらう
CHAPTER 7 プログラミング開発
CHAPTER 8 さまざまなGPTs
CHAPTER 9 カスタムAIのGPT Builder
CHAPTER10 さまざまな生成AI


具体的にはCHAPTER 5〜8。
9・10あたりはも少し踏み込んで…なんですけど、「それは別の話」ですかねw。


生成AIが実用化されるかどうか(「バブル」かどうか)
…ってのは、GPT3.5以降、延々と議論になっているところ。
個人的には
「入り込んでる資金量が妥当かどうかはわからないけど、<全くの役立たず>ということはなさそう。
ただそれがそこまでビジネスや社会の実相を変化させるのか、まではよく分からない」
くらいのイメージです。
具体的には<個人>として使う分には役に立つし、すごく興味深いツールだというのは実感します。
それは「仕事」でもそうで、個人レベルで活用して生産性を上げていく面はあり得るだろうと考えています。


一方で「組織」や「社会」でどこまで活用できるかについては、やっぱり「ハルシネーション」のことが気になる。
組織的に使うとなったら、その使う側にハルシネーションを見破るだけのリテラシーが必要になりますが、使う人が拡大すればするほど、リテラシーが足りない人も含まれることになっちゃいますからね。
(自分が精通している分野ではハルシネーションを見破れても、それ以外ではリテラシーが低くなっちゃうってこともあるし)
もちろん精度はどんどん高くなってるけど、今のところは100%信用するまでには至っていない。
言い換えれば「専門分野では活用できるけど、汎用性にはまだハードルがある」ってとこかな?
ここら辺がどういう風に評価されるのか、そこまで汎用性に近づけることができるのか…ってのが「バブル」判断のポイントでしょうかねぇ。
(スマホや、Alexaなんかの音声認識サービスにいつ頃本格的に組み込まれるのか…ってのが入り口かな?)


最近、生成AIの画像や動画関係のサービスのことで、著作権がらみで色々話題になっているようです。
個人的には「漫画」や「映画」を淘汰するにはまだまだと思っていますが(むしろ補助的ツールとして活用できるくらい)、「イラスト」や「広告動画」あたりは厳しいかもしれません。
そこらあたりが業界の「裾野」になってたのが今の騒動の根本なんでしょうけどね。
僕個人は
「まあ、でも止めて止まるもんではないから、どう活用するか、その流れの中で自分のポジションをどう確保するかを考えるしかないんじゃないかな」
と思ってるんですけど、それはまあ、僕自身がもう「60近いジジイ」だからかもしれんw。
直面してる人々にとっては「面白そう」じゃすまんのでしょうね、確かに。


いずれにしても
「思ってるよりもできることは多くなってるよ」
ってのが実態で、そのことは本書でも確認できます。
その先がどうなるのか?
でもまあ、それもまた「自分たちの選択」ではあるんでしょうけどね。

 

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