妻の希望で映画館で鑑賞。
公開館が少ないし、シアターも狭めだったというのもあると思いますが、ほぼ満席でした。
年齢層、高めでしたけどねw。
原作はポール・ギャリコ。
なんとなく「このシリーズは読んだことある」枠に入れてたんですが、記憶違いだったようです。
この内容なら忘れてないでしょう。(…いや、そうも言い切れんか)
おとぎ話(ファンタジー)なんだけど、何でもかんでも「思った通り」とはならないところがあって、それはそうなんだけど「いやいや、これはどうよ」って嬉しい展開もあり、観終わると少し気分が良くなっている。
そんな映画です。
テイストとしては50年代・60年代の映画のような(時代設定も50年代)。
それでいて「古臭い」感じはしません。
まあ、映画ビジネスとしてはマーベルを中心としたヒーロー映画や、派手なアクション大作が儲かるんでしょうけど、
「こういう映画が作りたいんだ」
って映画人たちの気持ちも分かります。
だからと言って、ヒーロ映画やアクション映画が世の中に求められてるのも確かだし、ここら辺、難しいところありますね。
(個人的には「ミニシアター」の特権的なあり方も好きになれないしなぁ)
「映画作品」という意味ではNetflixのようなストリーミングにこういう小品の生き残り戦略があるようと思ってるんですが、「映画文化」という意味では、「映画館に観に行く」という行為(+α)に意義がある…ってのも分かるんですよ。
分かるんだけど…
まあ、それは次の世代に考えてもらうことかな。
不勉強にして、監督も出演陣もほとんど知らず、かろうじて敵役になる女支配人(イザベル・ユペール)を知ってるくらい(「ELLE」は怖い映画でした…)。
…と思ってたら妻に、
「賭け屋を演じてたの、ハリー・ポッターの<ルシウス・マルフォイ>の人だよ」
と指摘され、びっくり。
言われてみれば…ですが、「ルシウス・マルフォイ」だって脇の脇役だしねw。
映画スターを使わずに、渋く良質で気持ちの良い作品を作ってくれてる…ってことです。
ん?
褒め言葉じゃない?
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