鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

カンフー映画好きにはタマリマセン:映画評「マスターZ」

あまりにあまりだったドニー・イェン主演の「アイスマン」のお口直しに、こちら。

「イップ・マン 継承」の<敵役>を主人公にした、スピンオフです。

 

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イップ・マン外伝 マスターZ

 

主人公を演じるマックス・チャンはかなりの「2枚目」ですが、カンフーの切れ味も抜群です。

「継承」でもそれは堪能できますが(ラストのイップ・マンとの対決シーンはホントに素晴らしい)、本作では色々なアクションを見せてくれます。

「イップ・マン」シリーズはドラマ性とエンタメ性が非常にバランスの良い佳作揃いですが、本作は「アクション寄り」。舞台立ても70年代のカンフー映画っぽいです。

でもまあ、「それがいい」映画ですね。

 

実は最初は、

「う〜ん、カンフー満載なのはいいんだけど、ちょっと時代遅れっぽいかなぁ」

って感じもあったんですが、これは多分演出上の狙い。

舞踏的な「軽さ」もあるアクションから、中盤にかけては「重さ」を感じさせるリアル度を加味し、かなりリアルファイトっぽい迫力シーンから、終盤、目覚めた主人公は、「イップ・マン」が辿り着いた<奥義>的な動きを見せていく。

カンフー映画の黄金時代の舞台立ての中で、現代に至るまでの<歴史>を堪能できる…といってもいいかなぁ。

 

ストーリー的には完結してますが、続きもいつでも作れるようになってるのも「カンフー映画」w。

ぜひ、続編が見たいですね。

 

ちなみに本作にはゲストとして「ミッシェル・ヨー」も登場。

青龍剣も振り回す大立ち回りも見せてくれますが、一番緊張感が高まったのは、主人公と酒場で出会い、グラスを「押し付け合う」シーン。

いや、迫力満点でした。

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「クレージー・リッチ」の麻雀シーンもそうでしたが、なんなんでしょうね、あの貫禄はw。