鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

自衛権行使のシミュレーション映画:映画評「空母いぶき」

佐藤浩一が演じる首相が安倍首相を揶揄してるとか(コレは考え過ぎw)、原作の敵国(中国)が架空の国家に置き換えられてるのはヘタレとか、事前情報で「う〜ん…」な雰囲気もあってスルーしてたんですが、友人が好意的な評をFBでしてたので、観てみることに。

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僕も「いいんじゃないかなぁ」と思いました。

事前情報については、佐藤浩一が演じる首相は「いい役」だし、「架空の国家」を設定にしたことについてはイデオロギー的な「ノイズ」を排除する点では悪くない判断じゃないか、と。

むしろ気になったのは「中井貴一」のパートかな?w

国民サイドの「目線」って言う位置付けでしょうが、「要るかな?コレ」ってのが個人的印象。

意図はわかるんですけどね。(「斉藤由貴」のパートも同様に「意図はわかるんだけど」って感じしました。ちょっと安っぽく見えちゃうんだよなぁ)

 


映画としては「自衛権行使のシミュレーション」という意味合いが一番強いんじゃないでしょうか。

そう言う観点からは艦隊の動きや、政府の対応の部分は、緊迫感もかなりあって、興味深かったです。

ストーリーとしては決定的な局面は回避されるので、粗筋だけだと肩透かしかもしれませんが、観てると、

「ここら辺で終わってくれんと、しんどい」

って感じ。

ま、単に僕が「ヘタレ」なだけかもしれませんがw。

(確かにラストのオチは「どうよ?」感ありありですが、シミュレーションのオチとしてはこんな感じで落としとかんと…ってとこもあるでしょう)

 


映画は映画として楽しめましたが、こうなると確かに原作が気になるところ。

「沈黙の艦隊」は、ある意味「無双原潜」の話でしたが、こっちはかなり設定のリアリティを現実に寄せてるんじゃないか、と。

 


ん〜。

読むべきかしらん?