鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「地味〜」な映画ですが、味わい深い。:映画評「ミッドナイト・スカイ」

ジョージ・クルーニー主演・監督のNetflixオリジナル映画。

地球滅亡を背景にしたSFドラマなんですが、予想以上に「地味」な映画でした。

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ジョージ・クルーニーが年老いた科学者の役を演じてて、「華」がない

とか、

舞台が「南極基地」「宇宙船」と狭い空間が主になってて、「スター・ウォーズ」みたいなドンパチがない

とか、

設定や展開そのものも「地味」なんですが、それに加えて、

「セリフでの説明がほとんどない」

という、実に「不親切」な作りになってるんですよ。

(Netflixじゃなきゃ、こんな地味で不親切な映画、作らせてくれなかったんじゃない?w)

 

地球に何が起こった起こったのか

主人公の過去に何があったのか

宇宙船のクルーの人間関係はどうなってるのか

少女はなぜ基地に残されたのか

 

物語が進むにつれて、それとなく把握はできるようになってくるんですが、「説明」はほとんどない。

ほとんどないけど、それでフラストレーションが溜まるわけではなく、物語世界にスーッと入っていくことが出来ます。

 

そして「説明」はないけど、

「そうなのか…」(そうだよな)

のラスト。

 

物語としては「悲劇」ではあるんですが、見終えた後味は悪くないものが余韻として残ります。

そういや一人も「悪人」が出てこないんですよね、この作品。

 

イーストウッドの後を継ぐ俳優監督はクルーニーという声もありますが、分からなくもない。

ただ個人的にはもうちょいエンタメよりの作品を撮ってほしいな、とも思うんですけどねw。