鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

こっからやん!:読書録「死亡通知書 暗黒者」

・死亡通知書 暗黒者

著者:周浩暉 訳:稲村文吾

出版:ハヤカワ・ミステリ(Kindle版)

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「一気に読んじゃう」

と評判の中華ミステリ。

一気に読んじゃいましたw。

 


「三体」同様、本作も3部作の一冊目。(主人公の「羅飛」のシリーズはもっと他にもあるようですが)

怒涛の展開で、ある「決着」は着くんですが、「こっからやん!」ってとこで本書は終了します。

いやはや。

早く次が読みたい!

 


基本的には、

必殺仕置人vs精鋭捜査チーム。

で、本作については「必殺仕置人」の方が、終始上をいく展開です。

根本的に「正義を履行する」両者であるだけに、「制約」がない仕置人の方が有利に立つってのはあります。

心の<スキ>も突いてきますし。

この巻き返しが第2部以降…ということでしょうか?

 


描写とか、構成とか、心情表現とかで、「雑やな」って思うところはあります。

ここら辺も「三体」同様。

ただそういった「瑕疵」を押し流すような「勢い」があるのも、「三体」と同じです。

これが「勢いのある国」のエンタメなんかな〜なんて思ったりもして…。

(まだ共産国家的な設定のあった「三体」に比べて、本作はそういったところをほとんど感じさせません)

 


こんな感じで「韓国」に続いて、「中国エンタメ」も出てくるのかな〜。

面白いものが見れたり読めたりするのは有難いんですが、

「がんばれ日本!」

とも言いたくなっちゃいますw。

そんな熱心なナショナリストじゃないんですけど。