・死亡通知書 暗黒者
著者:周浩暉 訳:稲村文吾
出版:ハヤカワ・ミステリ(Kindle版)
「一気に読んじゃう」
と評判の中華ミステリ。
一気に読んじゃいましたw。
「三体」同様、本作も3部作の一冊目。(主人公の「羅飛」のシリーズはもっと他にもあるようですが)
怒涛の展開で、ある「決着」は着くんですが、「こっからやん!」ってとこで本書は終了します。
いやはや。
早く次が読みたい!
基本的には、
必殺仕置人vs精鋭捜査チーム。
で、本作については「必殺仕置人」の方が、終始上をいく展開です。
根本的に「正義を履行する」両者であるだけに、「制約」がない仕置人の方が有利に立つってのはあります。
心の<スキ>も突いてきますし。
この巻き返しが第2部以降…ということでしょうか?
描写とか、構成とか、心情表現とかで、「雑やな」って思うところはあります。
ここら辺も「三体」同様。
ただそういった「瑕疵」を押し流すような「勢い」があるのも、「三体」と同じです。
これが「勢いのある国」のエンタメなんかな〜なんて思ったりもして…。
(まだ共産国家的な設定のあった「三体」に比べて、本作はそういったところをほとんど感じさせません)
こんな感じで「韓国」に続いて、「中国エンタメ」も出てくるのかな〜。
面白いものが見れたり読めたりするのは有難いんですが、
「がんばれ日本!」
とも言いたくなっちゃいますw。
そんな熱心なナショナリストじゃないんですけど。