ジョーカーの彼女…がハーレイ・クインのアイデンティティ。
そこを突いた作品。
つまりは「自立」「依存からの脱却」がテーマになるわけです。
そこに「抑圧された女性」と言うテーマも重なって、ラストは「女vs男」の大乱闘。
チョット分かり易すぎる構図ではありますがw。
(ハーレイ・クインはともかく、他のメンバーの「抑圧」「依存」の構図はあまり強い印象がなかったです。ま、ハーレイ・クインの一人語りだからってのもあるでしょう)
最近のディズニーが「ディズニー・プリンセスの再定義」の様相を呈しているのに呼応するように、本作は「DCヒロイン・キャラの再定義」の流れにあるのかもしれません。
もちろんワンダーウーマンがその最右翼なんですが、インパクト的にはコッチの方がありますかね。
「ジョーカー抜きのハーレイ・クイン」
…今までだったらあり得ないでしょう。
なんで、本作に「ジョーカー」が(明確な形で)登場しないのは、テーマ的にも「当然」です。
一昔前だったら、ラストあたりにちょっぴり顔出しして、影でクインを助けたりする役回りが与えられてたような気もするんですが、そう言う構図そのものを否定するところに本作の意義はあるんでしょうからね。
作品としての出来としては「?」ってとこもあるんですが、全体としては楽しめます。
ブラックマスク(ユアン・マクレガー)のラストがチョットあっけなさ過ぎるくらいかなw。
次にハーレイ・クインが登場するのは「スーサイド・スクワッド」かな?
「自立」した彼女がどう言う活躍をするのか?
楽しみではあります。
(引き続きジョーカーの出番がないらしいのは残念ですが)