鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「何」を証明するために闘うのか:映画評「CREED」

「スター・ウォーズ」シリーズ同様、「ロッキー」シリーズも世代のはずなんですが、個人的には今ひとつ乗り切れてないというか…。スタローンのあの滑舌の悪さがチョット苦手なんですよね。
「5」と「6(ファイナル)」は観てもいません。
「嫌い」じゃあないんですが…。


で、シリーズ第7作というか、新シリーズというか、ロッキーのライバル&親友であったアポロの息子を主人公とした作品がコレ。
全然見る気は無かったんですが、存外評判が良さそうなのと、ちょど時間があったので、つい飛び込みで見てしまいました。



「クリード チャンプを継ぐ男」


これが存外良かったんですよ。
まあロッキーシリーズはいつも「人間ドラマ」でのあれやこれやが、盛り上がる「試合シーン」で解消されるって構図になってて、試合に向けた特訓シーンでグイグイ盛り上げるのが「お約束」ですが、この構成&パターンはいつも通り。


監督・脚本がスタローンじゃなくて若手の監督になってるんですが、この同じパターンの話をシャープな絵で見せてくれるってのが思ったより新鮮です。試合シーンもグッと盛り上がる感じに仕立ててくれてます。
音楽なんかの使い方も良いと思いますね。


結局、本作のテーマはアポロの息子であるアドニスが「何のために闘うのか」「何を戦って証明しようとしているのか」。
その「本心」が口を出た時、あのテーマが…。


正直、試合後のくだりはチョット「蛇足」っぽいかな?
「決着」も個人的には不満です。
ただ作品は「ロッキー」の「蛇足」にはなってないと思います。作るに値する「何か」をシッカリと提示できた作品ではないか、と。


ま、もっとも続編を観るかどうかは、なんとも言えませんがねw。