新型コロナウイルスの感染騒動で「感染についての描写が参考になる」との話も出ている映画。
公開時、スティーブン・ソダーバーグ監督作品ということで気にはなってたんですが、なんとなく今まで見てなかったんですけどね。
まあ、どうですかね〜。
映画としては「詰め込みすぎ」でエピソードの一つ一つが十分に追いきれない感じがあって、ちょっと「どうかな?」って印象があります。
それぞれは結構エモーショナルな設定だと思うんですが。
ソダーバーグはシャープな絵とテンポの良い物語運びが持ち味の一つだと思うんですが、それがこの物語の場合はマイナスに働いてる印象です。
ただ「感染」という観点からは実に興味深い。
作中のウイルスは新型コロナに比べて「潜伏期間が短い」「致死率が高い」という点で異なる訳ですが、
「感染が発生した際の行政(特にCDC)の対処の仕方」や
「懸念される問題点(メディアによるデマの流布、隔離時の食料・日常食品の確保の課題、情報のコントロール、暴動のリスク、医療機関の崩壊etc)」
などが次々と映像化されてて、「今」見ると刺激的なことこの上ない…です。
医療関係者(看護師)が感染防御の徹底を求めてストをするとか、「う〜ん…」。
致死率の観点から、新型コロナウイルスがこのような破滅的な状況をもたらすとは思えません。
ただ「次」がどうかは誰にも分からない。
「潜伏期間が長く、致死率が高い」ウイルスが出てきた時、世界がそれにどう対処し得るのか?
現在進行形中の世界各国での「新型コロナウイルス対策」がその<事前練習>になるとしたら、そのシミュレーションの一つの参考として本作を観ることも出来ると思います。
まあ、その前に、とにかく今の状況をなんらかの形で終息させんと、次のことをどうこう言えませんが…。