・シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱
著者:高殿円
出版:ハヤカワ文庫
ベネディクト・カンバーバッチの「シャーロック」もあって<ホームズ・パスティーシュ>は映像化・小説・マンガと活況。
で、その中の一作。
まあ、色々ユーウツなことが多い昨今なので、馬鹿馬鹿しいものを…と思いましてw。
仕掛けとしては、
「現代版」
「登場人物の女性化」
ま、正確には全員が「女性」化されてる訳じゃないし、「現代版」(作中の設定は2012年)と言いながら、ややSFっぽい未来感もあり。(これはBBCの「シャーロック」もそうでした)
…が、面白かった。
キャラをうまく立ててるし、それでいてチャンとストーリーもアップデートしています。
本家の長編は「推理編」と「過去編(因縁編)」の2部構成で、この因縁話が退屈なんですがw、本作はそこはスパッと切ってて、展開もスピーディですしね。
モリアーティも早々に登場し、ワトソンにも何やら隠された過去が…ってところで<続く>。
さて、続編も出てるんですが、まだ文庫になってないんですよねぇ。(と言うか、出版されたばかり)
買うべきか、文庫化を待つべきか、Kindleで入手するか。
家族の反応を待って考えます。