・「定年後」の“お金の不安”をなくす 貯金がなくても安心老後をすごす方法
著者:大江英樹
出版:総合法令出版
一連の「年金騒動」を見て、もう一回、「定年後の資金事情」について知識整理しておこうと思って購入。
この作品をチョイスしたのは特に理由があってではなくて、たまたま読んだ記事の「広告」に出て来たからなんですけどね。
まあ、「確認」と言う意味では整理された内容だと思いますよ。
①公的年金の内容とその仕組み
②定年退職後の資金管理の対応(「支出」をコントロールする)
③注意すべき点(介護・医療等の「一時出費」をどう考えるか)
④60歳以降も長く働くのがセイフティネットとしては良い(金額は少額で良いので)
⑤資産運用の考え方(3倍ルール)
基本的には、
「サラリーマンなら<公的年金>で定年後の対応はほぼほぼ可能」
「ただ介護・医療等の<一時的支出>をどう考えるかというのはある」
「住宅ローン・教育費が退職後にも続く場合は、備えが必要」
「運用に関しては、購買力維持のためのインフレ対策を念頭に、分散投資がメイン。ただ自分で耐えられる損額の3倍まで。少額積立投資は高齢者にもおすすめ」
個人的には<一時的支出>や住宅ローン・教育費のあたりは考えておく必要がある項目。
日常的な費消に関しては、生活レベルをどう考えるか…ですね。
(ここら辺、「2000万円」問題は、あくまで<平均>なので。
ちなみにその<平均>から考えられるシミュレーションとしては「月5万円赤字」が本書でも当たり前のように指摘されています。
ま、ベースが総務省のデータなんですから。
だから「普通」なんだよね、あの報告書のロジックは。
「平均」で論じていいのか…ってのは確かにありますが)
「支出管理」として作者が使ってるアプリとして「マネーフォワード」が出てきます。
僕も前から知ってたんですが、「そんなに便利だったかな〜」と改めてDLしてみました。
…便利でしたw。
う〜ん、金融機関連携がこんなにできるようになってるとは!
電子マネーとの連携がまだまだなので(僕が使ってるのではLINE PayとモバイルSuicaだけでした)、日常利用がキャッシュレスにかなりシフトしてる僕としてはもう少し頑張って欲しいところですが、金融機関(銀行・証券等)・クレカ連携がここまでできるようになってるのは、ちょっとフォロー出来てませんでした。
昼休みに連携させてみたんですが、
いや、確かにこれは便利なもんになってます。(チョコチョコ手を入れる必要はありますが、少なくとも「家計簿を書く」というよりはハードル、低いです)
見てると、たしかに「無駄遣い」は避けられそうな気がします。ま、「レコーディングダイエット」みたいなもんですな。(となると、いずれ感覚が麻痺してくるのかもしれませんが)
個人的にはやっぱり、
「いつまで健康でいられるか」
ですかね。
既にガタが来てるとこもあるだけに。
そこをベースに「一時出費」をどういう風に位置付けて、必要資産を考えるか。
子供たちの年齢から「教育費」をどういう風に見ていくか。
…あたりが僕個人のポイントかと思います。
ってな感じで、個人個人が自分の定年後や資産形成を考えるキッカケになれば良いんですよ、金融庁のあの報告書は。(もともとそういう意図の報告書なんだけどw)
認知症に対する金融商品・サービス上の留意なんかにも言及してて、そもそもの目的から見れば、別におかしくないんだけどな〜。(個人の多様性に踏み込んでない点では不満が残るけど)
なんか妙な感じになってて、その裏には「選挙対策」が垣間見みえるという展開。
そういう点に対して厳しく批判する向きも早々に出てきてて、その点は評価できるとも言えますがね。
個人的には次はもう少し「投資」の方の<お勉強>をしてみようかと思ってるとこです。
(いや、そんなマジな話じゃないっすよw)