鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

脳が変わるってのはどうかなぁ:読書録「スマホが学力を破壊する」

・スマホが学力を破壊する

著者:川島隆太

出版:集英社新書

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「スマホ」ヘビーユーザーを自認している僕としては読まざるをえんでしょう。

大きな声じゃ言えませんが、かつては脳トレユーザーでもありましたしw。

(こちらは残念ながらヘビーユーザーではなかったですが)

 

「スマホの長時間使用が学力に悪影響を与える」

 

まあ、コレは「そうだろうな」と。

 

「使用方法としてはLINE等のメッセンジャーアプリの悪影響が多く、その主因はマルチタスクをしてしまうから」

 

これも納得かな。

僕のスマホ利用は「読書」「ニュースチェック」「メモ」「ブログ等の下書き」が多くて、メッセンジャーアプリは「必要な時だけ」なんで、ここら辺は「ホッ」かもw。

 

「スマホは脳の機能を低下させる」(スマホを使うことで脳の気質が変化する)

 

…う〜ん、これはどうかなぁ。

この点のエビデンスは不足してるように感じるし、川島さんは脳トレで「外部作用で脳の機能を向上させることができる」と主張してる方ですからね。

ちょっとバイアスがあるんじゃないかなぁ。

(「脳トレ」効果には色々な見方があるようですが、「効果がない訳ではないが、微々たるもの」と言うのが僕の印象)

 

色々な統計が示されててそれはそれで説得力もあるんだけど、じゃあ全部鵜呑みにできるか、って言うと微妙なとこも。

分析の読み方でも「小さな値」の評価の仕方にバイアスを感じるし、「学力」と言う視点だと影響要素ってもっと幅広いと思うんですよ。

特に「家庭環境」や「親の影響(しつけや教育方針)」なんかがね。

少なからずの統計で「1時間未満の肩」があるんだけど(「スマホを全く使わない層」より「1時間未満の使う層」の方が成績が良い)、これなんかその証拠って感じがするんだけどね〜。

 

(「スマホで脳の気質が変わる」としても、それ自体が必然的な社会の変化であり、その変化を踏まえて社会制度や学習の仕方、働き方が変わってくると言う見方も出来るでしょう。

機械が人間能力を拡張していくと言う見方はこの線かな)

 

我が家の子供たちはスマホは持ってないし、LINEもなし。

ただタブレットは持ってて、この利用方法に関しては度々親子間で論議となります。

要は自分のコントロール下に置くことが重要であり、そのバーが「1時間」って言うことなのではないか、と。

ここを身につけさせることが、僕の役割なんだろうな〜と思ってます。

 

まあ、じゃあお前はどうやねんってことやねんけどねw。