・パンツブレイカー
著者:神尾丈治
出版:一迅社文庫(Kindle版)
「君の知らない方程式」でラノベについて論じられる中で取り上げられた作品。
http://aso4045.hatenablog.com/entry/2018/04/21/232127
ある大学のビブリオバトルで本書を選んだ学生がいるんですが、そのことで教授がその学生を叱り飛ばします。
「大学生になってライトノベルなどと言う幼稚なものに夢中になっているとはどういうことか」
一方で、「One Piece 」を取り上げた学生には文句を言わないのに。
そのことについて登場人物はこんな評価をします。
< 「あの世代なら、子供の頃からマンガがあったでしょ?あの人も若い頃に<少年ジャンプ>のマンガをよく読んでたのかもしれない。だから「ONE PIECE」にはあまり抵抗がない。でも、ライトノベルは比較的新しいジャンルだから…」
「ああ、そうか」(中略)「知らないから偏見を持っている?」
「そうじゃないかって思う。人間は自分の知らないものや理解できないものに反感を抱くものだから」>
…なるほど〜。
ならばココでネタとなったラノベを読んでみようか、と。メインで扱われる「俺の妹がそんなに可愛いわけがない」はチと長すぎますしな。
…いや、これ、教授が正しいネ?
少なくともコレをビブリオバトルで出されたら僕は引くなぁ〜。
まあ設定(半径2メートル以内に近づいたパンツを全て消滅させてしまうw)の割にエロ要素はないですよ。
本人がコントロールできず、男女関わらず全員が…って能力ですからね。
そのドタバタ・コメディを展開しつつ、お約束の「ハーレム」要素も交えながら、ラストには意外にもシリアスなのりに…
…って言ってもな〜。
読んでて、基本的には「オイオイ」って感じ。
それを楽しむ作品といえば作品なんでしょうが、にしても…。
ラノベそのものを「一概に否定しちゃいかんな」とは思ってますよ。
それは山本氏の主張通り。
しかしまあ、これは…。
ん?
続編があるの?
…あ〜、まあラストはそれなりの展開でもあったし、あれからどう言う話に持っていくのか、チョイと気にならんでも…