鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「フツーじゃない」デニーロの「フツーのおじさん」ぶりが良いんだよなー:映画評「マイ・インターン」

出世作の「プラダを着た悪魔」にはさほど興味はないんですがW、「ダークナイト・ライジング」のキャットウーマンがすごく好きなもので、つい見に行っちゃいました。
デニーロも出てますし。



「マイ・インターン」


が、思った以上に「デニーロの映画」でした。
本作のデニーロは本当に「フツーのおじさん(おじいさんW)」。
やばい過去があるとか、実は道を外れた従兄弟がいるとか、そういう設定はありません。
ブルックリンが舞台だから、「もしかして」と思ってたんだけど、本当に「なし」W。
(「恋におちて」もそうでしたね。そういや、あれも良かったなぁ)


その「フツーのおじさん」がネットビジネスで大成功した女性をサポートし、彼女をエンカレッジするっていうのが基本的ストーリー。
こういうのだと「おじさんの『昔とった杵柄』が、IT技術の弱点をカバーして」みたいな展開になりがちなんだけど、基本的にそういうのはなし。
デニーロが演じるシニアインターンはアン・ハサウェイが演じる女性社長を尊敬し、彼女が自らの信じる道を進んでいくことを願っているんですよね。
そのために自分の経験を踏まえた「人間力」を持って彼女にアドバイスし、支える。
まあ「人間力」のあたりが「昔とった杵柄」なのかもしれませんがW、二人が信頼関係を気づいていく過程がすごく丁寧に描かれていて、僕は好きでしたね。
「オーシャンズ」作戦は、まあ「ご愛嬌」って感じだったけどW。


あ、でももしかしたら僕が歳を取ってきたんで、デニーロの方に感情移入しすぎたってのもあるかも。若い人や女性はハサウェイ寄りにストーリーを見るのかもしれません。
そういう見方も可能な映画ではありますね。


しかし「レネ・ルッソ」。
おばあさんになってたなぁ。
それはそれで「魅力的」っちゃあ「魅力的」だけど、それでもなんとも...。
「驚き」という意味ではこれが一番でしたw。。