鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

まあ、面白い映画を作ってくれればいいです。:映画評「サイド・バイ・サイド」

デジタル化が進む中、フィルム映画が岐路に立っている現時点において、そのせめぎ合いや、関わる人々のスタンスを紹介した作品。
製作も兼ねるキアヌ・リーブスがナビゲーターとなって、映画関係者へのインタビューをしています。




「サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ」



デジタルか、フィルムか。
まあ「答え」はないですね。
「選択肢が増えたということ。表現の幅が広がり、その中で選択をしていくことになる」
ってなことを言ってる人がいたけど(誰か忘れたw)、「まあそうかな」と思います。
本作のスタンスも、そこはフラットですし。



そういう「黒白」よりも、本作の面白さは、現代の映画界の大物たちが語る姿を見れること、そして彼らが作った作品の数々が断片的ながらふんだんに紹介されること・・・なんじゃないですかね?
スコセッシ、ルーカス、キャメロン、フィンチャー、リンチ、ノーラン、ソダーバーグ、ロバート・ロドリゲス、シューマッカーetc etc
性転換したことで「兄弟」から「姉弟」となった「ウォシャウスキー姉弟」も登場します。



個人的にも「フィルムかデジタルか」ってのは大問題ではないです。
面白い映画が見れて、それに相応しい表現方法が選ばれればいいんだと思います。



ちょっと「ほう?」と思ったのは、
「画像の質でも、保存方法でも、デジタルの方が劣る」
ってことでしょうか。
何となく逆に思ってたんですが、考えてみたら当たり前のことですね、これはw。
「そこもいずれは解決される」
ってルーカスの意見にも納得感はありますが。



ま、洋画好きなら、一件の価値はあると思います。