・スマホが学力を破壊する
著者:川島隆太
出版:集英社新書
「スマホ」ヘビーユーザーを自認している僕としては読まざるをえんでしょう。
大きな声じゃ言えませんが、かつては脳トレユーザーでもありましたしw。
(こちらは残念ながらヘビーユーザーではなかったですが)
「スマホの長時間使用が学力に悪影響を与える」
まあ、コレは「そうだろうな」と。
「使用方法としてはLINE等のメッセンジャーアプリの悪影響が多く、その主因はマルチタスクをしてしまうから」
これも納得かな。
僕のスマホ利用は「読書」「ニュースチェック」「メモ」「ブログ等の下書き」が多くて、メッセンジャーアプリは「必要な時だけ」なんで、ここら辺は「ホッ」かもw。
「スマホは脳の機能を低下させる」(スマホを使うことで脳の気質が変化する)
…う〜ん、これはどうかなぁ。
この点のエビデンスは不足してるように感じるし、川島さんは脳トレで「外部作用で脳の機能を向上させることができる」と主張してる方ですからね。
ちょっとバイアスがあるんじゃないかなぁ。
(「脳トレ」効果には色々な見方があるようですが、「効果がない訳ではないが、微々たるもの」と言うのが僕の印象)
色々な統計が示されててそれはそれで説得力もあるんだけど、じゃあ全部鵜呑みにできるか、って言うと微妙なとこも。
分析の読み方でも「小さな値」の評価の仕方にバイアスを感じるし、「学力」と言う視点だと影響要素ってもっと幅広いと思うんですよ。
特に「家庭環境」や「親の影響(しつけや教育方針)」なんかがね。
少なからずの統計で「1時間未満の肩」があるんだけど(「スマホを全く使わない層」より「1時間未満の使う層」の方が成績が良い)、これなんかその証拠って感じがするんだけどね〜。
(「スマホで脳の気質が変わる」としても、それ自体が必然的な社会の変化であり、その変化を踏まえて社会制度や学習の仕方、働き方が変わってくると言う見方も出来るでしょう。
機械が人間能力を拡張していくと言う見方はこの線かな)
我が家の子供たちはスマホは持ってないし、LINEもなし。
ただタブレットは持ってて、この利用方法に関しては度々親子間で論議となります。
要は自分のコントロール下に置くことが重要であり、そのバーが「1時間」って言うことなのではないか、と。
ここを身につけさせることが、僕の役割なんだろうな〜と思ってます。
まあ、じゃあお前はどうやねんってことやねんけどねw。