鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

原作改変されてるが、ドラマとして良くできています:ドラマ評「三体シーズン1」

あの壮大なドラマをどう実写化するのか?
Netflixってことで、期待と不安が相半ば。
…個人的には満足できる内容でした。
いやぁ、シーズン2、早よ。

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壮大でありながら、心揺さぶられる原作
…なんですが、結構難しいとこもあって(僕の理解力の問題ですが)、詳細なところはどうも…。
でもザクっとした概要の記憶はあって、それを引っ張り出してくると、3部作はこんな感じです。

第一部:三体が地球を侵略しにくることがわかるまで。
パナマ運河での大活劇がクライマックス
第二部:面壁者計画の推移
第三部:三体世界・人類世界の滅亡と世界の再生


原作は最初から順番に時系列が並ぶんですが、驚くべきことに、Netflixのドラマはこの3つの部が同じ軸で進むと言うことをやっています。
登場人物を欧米人にするくらいはやるだろう…でしたが、この力技にはビックリ。
その割に整理がされていて、映像の力でぐいぐいのめり込んでしまうというのがあります。


しかし、これからどうするのかな
原作は相当な時間軸を持って描かれているので、これを短縮しすぎると、このシリーズの壮大さが楽しめなくなると思います。
設定的にも宇宙艦隊の設立なんかには一定程度の時間が必要だと思うので、それをスキップするとつまらないと思うですよね。
ここら辺が期待と不安です。
これだけのものに仕上げた製作陣だから、安易な省略には流れないとは思いたいけど。


登場人物を欧米人にして…だけど、「葉文潔」は原作のまま。
息苦しくい文革の表現も。
一人の女性の「孤独と絶望」が引き金となった物語のコアは実写版にも残っています。
個人的にはもっと葉はドライな印象もあるんですけどね。
人類の救済も絶滅も、彼女にとっては根源のところではどうでも良かったのではないか、と。
それほど彼女の絶望は深く、だからこそ「種」を残すことも軽々と行うことができた。
…ま、僕の妄想かもしれませんw。


パナマ運河での大アクションは息を呑むものがあります。
アレが生み出したもう一つの「絶望」がどうなるのか。
う〜ん、やっぱシーズン2、早よ。