鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

いやぁ、オモロかった:読書録「校閲ガール」

・校閲ガール

著者:宮木あや子 ナレーター:中嶋ヒロ

出版:角川文庫(audible版)

f:id:aso4045:20230218172604j:image


「石原さとみ」主演でドラマ化されてましたね。

妻と娘が大好きで…なんですが、僕は観てません。

チョット苦手なんですよ。石原さとみ。

 


…なのに読んで(聴いて)みる気になったのは、たまたまaudibleの「おすすめ」にピックアップされてたから。

落語っぽい、聞き流せるようなのが聞きたいな〜、って気分でもあったので、DLしました。

 


ビンゴでしたねぇ。

金曜の帰りの電車から聞き始めたんですが、そこそこ乗客の乗ってる車両で、思わず声を出して笑いそうになっちゃいました。

ドラマがどうかは知りませんが、audible向けなのは確か。

「校閲」なのに、文章見なくても、聞くだけで楽しめるってのは、エンタメとして作者が腕を見せてるってことだと思います。

 


ファッション雑誌の編集者になりたくて出版社に入社したのに、「校閲」に配属されたヒロイン。

「完璧な仕事」をすることで「いずれ来るチャンス」を掴もうと狙いつつ、好きなファッションを極めつつ、仕事もキッチリこなしていく。

その彼女が、ふとしたキッカケでベテラン作家との縁ができ…

 


という話。

連作短編なんですが、第1話でできたベテラン作家の縁が最終話に繋がる形になっています。

 


読ませどころは何と言ってもヒロインの「本音爆裂」w。

営業でも編集でもないので、仕事さえキッチリしてれば「忖度」不要のポジション。

それを最大限に活かして(?)、言いたいこと言いまくる姿が爽快です。

それでいて「仕事はきっちり」ってあたりに、主人公の倫理観も垣間見得たりして、傍若無人な破天荒コメディ…にはならないんですよね。

基本的には「お仕事小説」だと思います。(軽い「ミステリ」ってとこもあるかな?)

 


シリーズは3部作らしくて、3作ともaudibleになってます。

う〜ん、また読まなきゃ(聴かなきゃ)いけないシリーズ、増やしちゃったなぁ。

面白いからいいんですけど。

 


#読書感想文

#校閲ガール

#宮木あや子

#audible