鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ここ最近、連続して新作が出版されてます:読書録「おつかれ、今日の私。」

・おつかれ、今日の私。

著者:ジェーン・スー

出版:マガジンハウス

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ここ数ヶ月で、3冊?

プラスPodcast「Over the Sun」の公式ファンブック。

まあ、エッセイの方は連載をまとめたモノなんで、タイミングがそうなっただけなんでしょうが、それにしても良く仕事されてますw。

それだけ求められてるってことでもあるんでしょうが。

 


僕にとっては最近のスーさんは「ポリコレのラインを堅持しつつ、フェミニズム的スタンスから時代を語ってくれる人」って感じ。

「ポリコレ」って言っても、そういう価値観を押し付けるんじゃなくて、「社会的マナー」として線引きしてるって印象かな?

「フェミニズム」の方も、押し付けないところがいい。

時代の趨勢を見ながら、アップデートも心がけてるところもいいですね。

それでいて、「言うべきことは言う」ってとこもチャンとありますから。

僕にとっては「世の中の流れ」を推測する羅針盤みたいなもんかなw。

初期の頃にはちょっと「色もん」的な推しの強さもあったんだけどねぇ。(それはそれで面白かったけど)

 

 

 

本書はコロナ禍に連載をしてたエッセイで、ストレスのかかる状況で、時に愚痴めいたことを言いつつも、読んでる人に寄り添う感じで書かれた文章が集められています。

「おつかれさん」

スーさん自身にも、読んでる人にも。

まあ、正直言ってまとめて一気に読むのはちょっとTOO MUCH感があるんだけどw、1週間くらいでぼちぼち読むにはちょうど良かったです。

同意できることもあれば、「ん〜?」ってとこもあり。

でもまあ、それはそれでいいんじゃないかね。

 


時代は変わってるのかな?

そうかもしれないです。

あとがきに書かれているように、<皮肉と、笑いと、少々の自虐>で書かれた文章っていうのは、僕にとっても親しいものでしたが、そういうのを読むのが疲れるようになったってのもあるし、嫌味なくそういう文書を書く人も少なくなったように思います。

もしかしたら文化的には後退してるってことなのかもしれないけど…。

 

 

 

「Over the Sun」のようにケタケタ笑いながら読むようなエッセイではありませんでした。

でもそこは裏表。

同世代…ちょっと下の、色々頑張ってるし、色々考えてもいる女性の「今」が描かれています。

読んでる自分も、ちょっとアップデートしなきゃ…ですかね。

 


#読書感想文

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