前日に子供たちが観に行ってて、
「面白かったよ」。
「君の名は。」は、いい映画だと思うけど、あそこまで評価されるのは…って僕は思ってたんですが、本作は好きですね。
あれほど世間受けするのかどうかは分かんないけど。
天気の子
シングルマザーの子供たち
自分の居場所を見つけかねている少年
「君の名は。」ではリアリティとしては「?」な主人公たちだったけど、本作の主人公たちはもっと貧しくて、閉塞感に囚われています。
それがリアリティとは思わないけど、時代の雰囲気は捉えてる感じがしましたね。
その主人公たちが、街の隙間で生きていき、そこに居場所を見つけて、小さな「幸せ」を実感し、それでもそれを持ち続けることはできなくて…
「神様、お願いです
これ以上、僕たちに何も足さず、
僕たちから何も引かないでください」
考えてみれば、<事件>の後に主人公たちが手にした境遇は、主人公たちが少し冷静になって、社会や大人の差し伸べる手を握れば、<事件>を経験せずとも手に入れることができたかもしれない。
でも彼らにはそれができない。
大人や社会を信じることができない。
多分、「自分」を肯定することができないから。
ここにいていいんだと、自分に実感が持てないから。
だから少年は少女を探しに行かなければならない。
世界のために君が犠牲になることはない、と。
僕は君にココにいて欲しい、と。
その「選択」した世界で、彼らは生き、僕らも生きていく。
RADWIMPSの音楽も良かったよ。
う〜ん、充実した時間でした。