鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「勇気づけられる」?…確かに:映画評「Homecoming」

<アメリカを代表するアーティストのビヨンセは、2018年のコーチェラ・フェスティバル(アメリカで行われる大規模野外音楽祭のひとつ)でアフリカ系米国女性として初めてヘッドライナー(大トリ)を務めました。2時間に渡るライブでは自分たちの文化の力強さと美しさを余すところなく伝え、女性に誇りと力を与える素晴らしいパフォーマンスを行いました。Netflixでリハーサルも含めたライブ映画「HOMECOMING」が観られるので、ぜひ観てください。勇気づけられること間違いなしです。>

 

「女に生まれてモヤってる!」でジェーン・スーさんが紹介してくれてたので、観てみました。

 

いやはや。

圧倒されます。

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HOMECOMING

 

女性で、黒人。

そのマイノリティーの立場から、黒人女性としての自尊心と黒人文化を強く訴えるステージをたっぷり見せてくれます。

しかもビヨンセは、この1年足らず前に双子を出産!(その影響で、ちょっぴりフックラ目ですw)

それでこの「力強さ」は…。

 

「個人」としてのステージよりは、「チーム」としての表現を前面に打ち出していて、それが圧倒的なパフォーマンスとして展開されています。

デスティニー・チャイルドも登場して、まあ贅沢、贅沢。

正直、個人的にはさほどビヨンセ・ファンってわけじゃないんですがw、これには感服せざるを得ませんでした。

 

ある意味、ディランの「ローリング・サンダー・レビュー」に通じるものもあるんですよね。

なんらかの「文化」を打ち出し、伝えていこうという意欲において。

洗練は、こっちの方がずっとされてるけど。

 

女性は是非ご覧ください。

男性は…同じく元気付けられるけど、割と「お笑いパート」扱いされてることにご注意w。

まあ、しゃあないわな。

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…と観た後に、宮迫・亮の謝罪会見。

う〜ん、彼我のエンターテインメントの立ち位置なんかを考えさせられました。

NGT48、ジャニーズ、吉本興業…

なんとなく日本の芸能界の「昭和」に変動が生じているのかもなぁ、とも。

それに対して、ビヨンセのこのパフォーマンスの志の高さと、レベルの高さ。

う〜ん…。