原作の方も気になってたんですが、先に映画の方を。
「羊と鋼の森」
根源的な悪人も、決定的な対立もなく、淡々と話は進みますが、だからって「退屈」って訳じゃないです。
淡々とした中でも主人公は成長し、周りとの関係性も変化して行きます。
役者陣は良い仕事してると思いますよ。
日本映画には珍しく、「セリフ」じゃなくて、「絵」や「演技」で表現していく演出も、好感が持てます。
…なんですが、ここは終盤でチョット崩れちゃうんですよ。
原作がどうかは分かんないんですが、コレは押し通して欲しかったなぁ…と。
トータルでは「佳作」と言っても良いとは思います。
ところで「森が育てる」ってのは、マンガ「ピアノの森」にも通じる設定。
作者が読んでるかどうかは知りませんが、ちょっと気になりました。
まあ、「小説がマンガより上等」とは全く思ってないんで、マンガに小説がインスパイアされたって、全然良いんですけどねw。