・クレオパトラの夢
著者:恩田陸
出版:双葉文庫(Kindle版)
ウイルスハンター「神原恵弥」シリーズ第2作。
前作はアジアの小国を舞台にしたホラーテイストの物語でしたが、一転して日本の北国の街(明らかに函館w)を舞台にした、ちょっとハードボイルド風の物語に。
前作では神原の友人が「探偵役」を務めましたが、本作では神原自身が「探偵役」を担います。
腹に一物あるのは相変わらずですがw。
前作だとちょっとピンと来なかった感じもあったんですが、本作を読んで、
「ああ、これは神原のキャラを楽しむシリーズなんだな」
と。
精悍な二枚目ながら、オネエ言葉のおしゃべりなバイセクシャルで、それでいて冷徹なハンター。
したがって「推理」の方は、そのキャラを楽しむ「舞台」。あれこれ突っ込むのは野暮ってもの。
推理がいい加減ってワケじゃないですけどね。そこがメインじゃないって意味。そういう意味でも「ハードボイルド」風かな。
オネエことばだけどw。
まあコッチも楽しんだんで、遠からず3作目も読むつもりです。
文庫になってますからw。