鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

前半の方が面白かったかな:読書録「スターシップ・イレヴン」

・スターシップ・イレヴン<上・下>

著者:S.K.ダンストール  訳:三角和代

出版:創元SF文庫(Kindle版)

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書店でちょっと手に取って、パラパラ読んでみたら面白そうだったので購入した作品。

Kindleで、ですけど(ごめんなさい)。

 

前半は本当に面白かったですね。「ライン」と言う設定も面白いし、スラム出身の主人公が頭角を現していく過程が楽しめます。

まぁ、いわゆる「な〜めて〜た〜」パターンの話なんですが、やっぱりこれは気持ちが盛り上がります。

 

ただ、後半はちょっと感情移入しにくいところもあったかな。

どんどん主人公が「活躍」はするんですが、その度に意識を失ったりするので、ストーリーの展開がちょっと把握しづらいっていうのがあったんですよ。

個人的にはヒロインである王女との関係性なんかをもっと追求して欲しかったんですが、主人公主観に沿った描写になってるので、ここもちょっと分かりにくくなっています。

まぁ、ラノベじゃないっていうのもあると思いますがw。

 

とは言え、全体としては楽しめた作品でした。

続編もあって、三部作になっているようです。できれば続きが読みたいところ。

創元社さんよろしくお願いします。