鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

僕の趣味からすると、ちょっとトリッキーすぎるかな:読書録「名探偵・森江春策」

・名探偵・森江春策
著者:芦辺拓
出版:創元推理文庫


果たして「名探偵・森江春策」はいかにして「名探偵」となったのか。


「小学生」の頃から「今」までを「5つ」の連作短編で辿り、その過程を描くという趣向の連作短編集。
…とか言って、僕は「森江春策」のシリーズは多分、1、2作しか読んだことないんですけどね。しかもほとんど記憶にも残ってないという…w。
ただこの「趣向」が面白そうで、買っちゃいました。


う〜ん、でもちょっと個人的趣向からすると、ちょっとトリックがムリクリすぎるかなぁ。
こういうの、好きな人は好きなんでしょうけど、僕はちょっと「ついてけない」感が。
ラストもなぁ…。やっちゃいたくなる気持ちは分からなくもないんですが。
こうなると、主人公があまりにも「フツー」なのが仇になりますな。
キャラで読めないからw。


でもシリーズが好きな人なら十分楽しめるでしょうし、別に放り出したくなるような作品ではなかったですよ。
あくまでも趣味の問題。
「本格推理」って、結構好き嫌いが出てきますからね。
10代か20代の頃に読むと、また違ってたかな?
そう言う意味じゃ、息子がどう読むか、ってのは気になります。