・オリジン<上下合本版>
著者:ダン・ブラウン 訳:越前敏弥
出版:角川書店(Kindle版)
前作(「インフェルノ」)を読み終えた時は、
「え?これ、続きどうするの?」
と思ったんですが、本作ではまるで前がなかったかのように話は進みます。
「ドラえもん」の長編映画は毎回結構な経験をのび太たちが冒険から得ますが、次の作品ではその「成長」は<ゼロクリア>されます。
ラングトン・シリーズも、そのパターン?w
相変わらず読まされますけどね〜。
今回は、
「我々はどこから来て、どこへ行くのか?」
生命誕生の秘密と、人類の未来に関する予想をテーマに、AIをパートナーとして物語が展開します。
毎度の美人パートナーも登場しますがw、今回はこの「AI」の方がメイン。なかなかのコンビぶりを見せてくれます。
「謎」そのものはどうかな〜。
僕としては今までのシリーズに比べて「インパクトに欠ける」印象。
「人類の未来」に関してはシンギュラリティに関する知識や情報がある人にとってはそれほど驚くほどのことではないのでは?
「誕生」の方も、これで宗教が息を止められるほどのことなのか…。
ただ「宗教」に関しては音痴な部分がどうしてもあるので、これは感覚の違いかもしれません。
旅行小説・観光小説としてのシリーズの愉しみは相変わらず。
スペインに行って、ガウディの事跡を見たくなるのは間違いありません。
高所恐怖症なんで、塔を登るのは勘弁、ですがw。