鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

具体的で実践的(かも):読書録「実践!フィードバック」

・初めてのリーダーのための 実践!フィードバック 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す「全技術」
著者:中原淳
出版:PHP研究所

はじめてのリーダーのための 実践! フィードバック

はじめてのリーダーのための 実践! フィードバック


「初めてのリーダー」じゃないんですけどねw。
ただ今の職場環境やビジネスの今後を考えると、1on1やフィードバックと言うスキルはもっと重視すべきだなぁと感じてて、その流れで手にとって見ました。
この作者の「フィードバック入門」は好書でしたしね!


基本的な理論や考え方の部分は「フィードバック入門」でカバーできてます。本書の方がわかりやすく書かれていますが、個人的には「フィードバック入門」の方がフィットしたかな?
ここら辺は「好み」の問題かもしれません。


本書の特徴は「豊富な事例」。
ま、実際の「事例」と言うよりは、「ケース分け」なんですが、これが結構「心当たり」あるケースになっててw、ギクッとするやら、妙に納得するやら。


<フレーズ>
BAD「上がそう言うから、仕方なく言うよ」「でも、よくやってると思うよ、君も」
GOOD「時間をかけて今後のために話し合おう」「そうか、◎◎というふうに考えているんだね。でも」


<部下のタイプ>
自分に都合よく解釈して「まるっとまとめちゃう」部下
責任逃れの弁明ばかり並べる「言い訳」部下
自分の意見を言おうとしない「お地蔵様」部下
過去にすがって変わらない「ノスタルジー」部下
リスクを恐れて挑戦しない「消極的」な部下


まあ自分にも心当たりがあったりもして、なんか心安らかに読めないケースもありましたけどねw。


「言われたことをやる」「決まったことをやる」って仕事が多かった時代なら、ここまでのきめ細かなFBはTOO MUCHかもしれません。
でも「お客様本位」が求められ、UXが重要視されるビジネスにおいては、「現場」での自律的・自主的判断がメンバーには求められますし、人材育成もそこに焦点を当てなければなりません。
<フィードバック>や<1on1>はそういう「時代」に相応しいスキルなんだと思います。
その入門書として、本書は良く出来てます。


「大変な時代になってきたなぁ」
とは、思いますけどね、僕も。