鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

スチームパンク+ファンタジー+ハーレクイン:読書録「アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う」

・アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う
著者:ゲイリー・キャリガー 訳:川野靖子
出版:ハヤカワ文庫

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)

アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)


「ローダンNEO」で、「やっぱり僕はスペースオペラ向きかな?」と思い、その流れで一時期ちょっと興味を持ってた「スチームパンク」系の作品を読んでみようかと思って、本作。
半分くらいは表紙買いですw。


しかしチョット期待を外しましたかね。
確かにスチームパンクで、歴史改変要素もあるんですが、なんかメインは「ハーレクイン」の方向にあるような…。
ヒロインと相手役のP・Gウッドハウス風の皮肉の効いたやり取りは結構面白かったんですが、中盤からは早々に恋愛関係の要素が強くなって、何やらイチャイチャ、イチャイチャ…w。
ここら辺は終盤まで引っ張って、二人の皮肉の応酬をもっと前面に押し出して欲しかったなぁ、というのが個人的な見解です。
ま、多分、メインの読者層はそんなこと求めてないんでしょうがw。


シリーズは全5巻。
面白かったら続きも…と思ってたんですが、これはここまで、かな。
恋愛ものが苦手な息子もこれは読まんでしょうw。
作品としてはナカナカ面白いところついてると思うんですが(人狼、吸血鬼、人間の、政治組織との関わりとか)、趣味が合うかどうか、ってのが大きい作品ではあるでしょう。
ロマンチック・ファンタジー好きには受けるかもしれませんナ。