鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

子供向け?:映画評「リトルプリンス」

原作の「星の王子さま」をストップモーションアニメで見せてるんですが、これが絶品。
是非、これは別途一本の映画として成立させて欲しいと…。



「リトルプリンス 星の王子さまと私」


もともと「星の王子さま」自体、「子供向け」としては「?」なんですよね。
それを踏まえ、一見わかりやすく、でも本質のところは損なわずに…っていうのが本作ではないか、と。
「子供の自分を忘れない」
「子供が持つ柔軟性を大切にする」
まあ、それはそうなんですが、原作にはもっと人生の機微のようなものが含まれていて、それが深い魅力になっています。


そして映画では「永遠の訣れ」(=死)をどう捉えるか…が描かれます。
だからこその「薔薇」…でしょう。
「大人になる」
その本質的な意味が問われているとも言ってもいいんじゃないかと思います。(単なる「ビジネスマン」になるんじゃなくてね)


なんか子供に無理な「計画」を強いる母親も、実は「自分がいなくなった後の娘の人生」を考えているわけであって…。
だからラストの「変貌」も決して唐突なものではないんじゃなかな、なんて考えたりもします。
まあでも、勉強を頑張ってる子供には、ちょいと見せるのを躊躇しちゃう設定ではありますかねw。


バランスが良い作品じゃないとは思いますよ。
でも良作なのは間違いないかな。