鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「インフェルノ」

・インフェルノ(上下合本版)
著者:ダン・ブラウン 訳:越前敏弥
出版:角川書店(Kindle版)



相変わらず読ませるのは間違いない。
上下巻の合本版をKindleで買ったんだけど、2日で読み終えた。
スピーディな展開を観光地巡りをしながら体験し、歴史・美術の薀蓄も学べる。
これぞラングトン・シリーズw。



本作で中心となるのは「ダンテ」。
その「神曲」(地獄編)に謎が重なり、巨大な「陰謀」を追いかけてイタリアを走り回る…ってのが趣向です。
ま、毎度って感じだけど。



ただ今回の「陰謀」は歴史の裏にある「謎」や、「組織」にまつわるものではない。
コレがシリーズとしては目新しいことの一つかも。
主人公が直面するのは極めて現代的な「危機」であり、対峙するのは現代技術を駆使する「組織」になる。
これらと「ダンテ」のコラボレーション。
てなトコが読みどころかね。



そしてラスト。
この「解決」をどう読めばいいのか。
シリーズにおいて最も衝撃的で「重い」幕引きじゃないかなぁ。
本作の評価は、ココにもかなり引っ張られるんじゃないかと思う。
個人的には
「えーんかい、それで」
と突っ込んじゃいましたが…。



まあ期待をいい意味で裏切ってくれるエンターテイメント小説なのは間違いないですね。
これ、続編はどうすんのかしら?