鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「未来を発明するためにいまできること」

・未来を発見するためにいまできること スタンフォード大学集中講義Ⅱ
著者:ティナ・シーリグ 訳:高遠裕子
出版:阪急コミュニケーションズ(Kindle版)



これまたAmazonのセールにて購入。
いやぁ、相変わらず踊らされてますw。(でもそういう機会も前向きに活用しようとも思ってるんだけどね)



前作「20歳のときに知っておきたかったこと」を読んだときは、「なるほどね」と思いつつも、「起業家精神」を強く打ち出す内容には、「・・・とは言っても」って感じだった。
ま、「失敗を恐れず、チャレンジする」って言う点は参考になるとも思ったけどさ。



ま、そういう意味では本書は前作より間口の広い作品だと思うよ。
「いかにしてクリエイティビティを高め、発揮するか」
ってのが本書のテーマ。
そのための具体的な考え方や手法が数多く紹介されている。
「創造力を活用したい」
という向きには結構参考になるんじゃないかなぁ。
「どっかで読んだような」・・・って話もないわけじゃないけど、実行できてもないしw。「気づきを得る」・・・自己啓発本の最大の効用はこれ。そういう観点からは(紹介されてる事例が多いので)役に立つ作品ではないかと。



職業や業務によって「クリエイティビリティ」がどこまで求められるかってのはあるけどね。
クリエイティブな成果を得るためにもっとも必要なマインドセットは、
「失敗を恐れるな」。
でも「失敗」しちゃいかん職業や業務もあるからねぇ。



一方で世の中の変化が激しくなり、「スピード感」がどんどん求められるようになってるのも事実。
こういう環境下では「万全を尽くす」というスタイルそのものが「失敗」につながってしまうことも少なくない。



このバランスは実に難しい。
「正解」はそれこそないんだろうな。
ただ僕自身について言えば、「プロセス」の改革については「スピード感」が必要であり、その「トライ・アンド・エラー」を重ねる上に置いてクリエイティビリティが重要なのではないか・・・と。
いや、今のところ「全く」なんですがねw。



という意味で、存外興味深く読めたというのが感想です。
前作とのつながりはそんなに深くないんで、「スタンフォード大学集中講義」というシリーズでの「売り」はどうかとも思うんだけど、まだ「集中講義」の効用はあるんでしょうか?