007・50周年作品にして、初のアカデミー監督(サム・メンデス)による演出。シリーズとしては最高益を上げてるようだし、ライムスター宇多丸の「シネマハスラー」では本年度No.1・・・。
期待するなって方が無理ですね、こりゃw。
「スカイフォール」
でもその期待に違わぬ出来でした。
シーンの「美しさ」はシリーズの中でも群を抜いていて、他のアクション映画と「007」の違いが何なのかを明確に思い出させてくれます。(だからこそのスーツのアクション!)
そしてシリーズ作品とは微妙にズレた展開をしながら、ここぞというときの「お約束」!
間違いなく意識して使ってるだけに、「おお!」って感じも一入なんですよねぇ。
もうこれは「さすが」と言わざるを得ません。(テーマ音楽が鳴って、アストンマーティンが出てきたときには、ガッツポーズしそうになりましたw)
ダニエル・クレイグになって、このシリースは言わば「リブート」(仕切り直し)した訳ですが(だからこそ「カジノロワイアル」は007誕生物語になっている)、一作目を受けての「復讐譚」だった二作目を経て、本作で007はもう一度、今度は個人として「仕切り直し」(復活)をし、シリーズとしての「仕切り直し」を完成させます。
ここんところがまた、ファンを喜ばせてくれるわけですよw。
シリーズ物であることを十二分に活用した作品だけに、シリーズ内での出来を云々すべきではないのかもしれません。
でも間違いなく突出した出来の作品だと思いますね。
いやぁ、やっぱ「007」、カッコいいわ!