鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

読書録「ケルベロスの肖像」

・ケルベロスの肖像
著者:海堂尊
出版:宝島社



「バチスタ」シリーズ最終巻。
・・・で、単行本で買っちゃいましたw。
「アリアドネの弾丸」を文庫で読んで、「最終巻」がすぐに出ちゃうと、文庫化は待てなかったなぁ。
まあ出版社の思う壷なんだけどさ。



で、期待の最終巻なんだけど・・・残念ながら「うーん・・・」って感じかなぁ。
所々面白かったりもするんだけど(戦車の下りとかね)、全般的には僕は乗り切れなかった。
もともと「桜宮一族」絡みは苦手なんだよね。
本作のメインはソコにあるので、全般的に乗り切れなかったのもやむを得ぬところではあるんだけど・・・。
それにしてもコレで決着?
そもそも「桜宮の怨念」って・・・。



「オチ」のつけ方はシリーズ最終巻っぽかったし、「ブラック・ペアン」への言及なんか「オッ」って思わせるところもあるんだけどね。
ただ個人的趣味から言えば、もっと田口&白鳥(特に白鳥)に活躍して欲しかった。
「戦車」はいいとしてw、全般的に二人とも受け身に成り過ぎだったと思うよ、本作では。
田口はそういうキャラではあるけど、ラストくらいもっと見せ場があってもいいだろう。
白鳥に至っては完全に脇役化。
ちょっとキャラ出し過ぎなんだよね。
コレはもっとしぼった方が良かったと思うんだけどなぁ。



まあ「バチスタ」シリーズは終わったのかもしれないけど、「桜宮サーガ」はまだ閉ざされていない。
いずれ他の海堂作品で、シリーズのキャラクター達は登場してくるはずだ。
それまでの小休止ということで・・・。



でも次は文庫でいいなw。