鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

まあ、お互い歳をとりました:読書録「すべての男は消耗品である。最終巻」

・すべての男は消耗品である。最終巻

著者:村上龍

出版:幻冬舎

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「すべての男は消耗品である」シリーズの最新刊&最終巻。

ここのところ読んでなかったんですが、まあ「最後」ということなので…。なぜか「幻冬舎」が出版元になってますがw。

 

最終巻だからと言って、取り立てて「何がある」って言うわけでもなく、いつもの「村上龍」。

でも昔から読んでた者としては、

「なんか歳とったなぁ」と。

ワインの話とか、サッカーの話とか、音楽の話とか。

もうちょい、ギラギラ感があったように思うんですよねぇ、以前は。

「昔話は嫌い」…と言いながら、(本人も自覚されてますが)結構昔話になってるような気もしますw。

キューバ音楽のプロデュースを辞めてるのも知りませんでした。

(JMMを盛んにやってた頃は、まだ元気だったように…)

 

しかし「60代半ば」ですからね、村上龍も。

ある意味仕方ないかな。

ある種の「物足りなさ」を後進に感じるのも、歳のせいといえば、歳のせいでしょう。(龍さんご自身は、その「物足りなさ」を後進のせいにしたりはしてませんがね。ここら辺、居酒屋談義のオッさんとはさすがに違いますw)

 

このシリーズも終わり…のようですが、いいんじゃんないでしょうか。

「カンブリア宮殿」もやめていいと思うけどなぁ。

ご本人も自分は「小説が一番」とおっしゃってる。

だったらそこに専念された方が…。

なんか小説家としての「現役感」は村上春樹の方が上になっちゃってる感じもありますからねぇ。

 


…って、僕も新作読んでないですけどw。

文庫にもなったようだから、読んどくかな…。

 

PS  本書には「すべての男は消耗品である。」の下の句は書かれてませんが、覚えとして(ネタバレじゃないですし)。

「だから自由だ」。

なんかポリティカルコレクト的には…w。