鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

一枚上手の兄貴…ってのはホームズっぽいw:読書録「ファイナル・ツイスト」

・ファイナル・ツイスト

著者:ジェフリー・ディーヴァー 訳:池田真紀子

出版:文藝春秋(Kindle版)

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「コルター・ショウ」シリーズ第3弾。

殺された父親が追いかけていた「陰謀」を巡る3部作のラストとなります。(シリーズは続いていますが)

 


父親が追いかけていたのは、

「環境汚染やドラッグ汚染で地域環境を悪化させ、安く土地を買い叩いた後に再開発で高騰させる」

…という大掛かりな「地上げ」。

それを実行していた企業に殺されるわけですが、この企業の親会社のトップは更に大掛かりな陰謀を仕掛けていて…というのが本書の背景になります。

父親の死の真相を追いかけるうちに、更なる陰謀に気づき、その「証拠」をめぐって、「宝探し」やら「鬼ごっこ」やらが展開します。

その最中に別の「懸賞金」事件も手がけて…っと、なかなか忙しい展開にもなります。

 


本書の最大の「売り」は失踪していたショウの「兄」が登場することでしょう。

どうやら政府の裏組織に属している兄は、父から教えられたサバイバル技術・哲学をショウと共有しつつ、ほんの少しドライで冷酷なところもあって、ショウとは違ったアプローチを見せたりもします。

そういやシャーロック・ホームズの兄マイクロフトも政府の役人で、シャーロックよりも優秀…って設定でしたね。

オマージュ、入ってるのかも…w。

 


前作で登場した女性キャラ(ヴィクトリア)もショウのパートナーとしてのポジションを確保しつつある印象。

僕は結構彼女のキャラ、好きなんですが、続編でも登場するのでしょうか?

 


個人的にはリンカーン・シリーズのように、登場してきたキャラたちとの関係を深めつつ、シリーズを展開して行って欲しいところ。

…しかしそれじゃ、「現代版カウボーイ」というキャラがブレちゃうかな?

 

 

 

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