・知られざる皇室外交
著者:西川恵
出版:角川新書(Kindle版)
もともと昭和天皇・上皇・皇室には僕は敬意を持ってるんですが、改めて現在の皇室のあり方について認識を深めることができる作品です。
読んでて、何度か胸が熱くなることも…。
どっちかって言うと、僕はリベラル寄りなんですけどねw。
読むきっかけはちきりんさんのツイッターとブログ。
https://chikirin.hatenablog.com/entry/20180125
2018年にちきりんさんが書かれたブログを引用ツイートされた方がいたらしく、改めてちきりんさんがコメントされたツイート&ブログを読んで、読む気になりました。(本書の出版自体は2016年です)
まあ、Kindle Unlimitedになってたものでw。
皇室の存在は「日本の独自性」を支えてるもんなんですよね。
別に「日本ウェ〜イ」とかじゃなくてw、そういう存在が日本にはある。
そしてそれが戦後日本においては、戦果を交えた国々との関係の改善や友好親交に大きな役割を果たしている…というのが本書の主張です。
その役割に昭和天皇も上皇・上皇后も自覚的であり、尽力される姿が描かれています。
だからこそ、「体力がなければできない」という、上皇の譲位宣言につながるわけです。
その自覚と覚悟。
それが今上天皇にも伝わっていることを願ってやみません(大丈夫だと思ってるんですけど)。
こうやって読んでくると、残されているのは中国・韓国との関係かなぁ。
欧米諸国との関係だって、決して平坦ではなかった(オランダとの関係とか、僕はあまり認識していませんでした)。
それを関係者の努力の上に、なんとか皇室の力も借りながら改善させてきたわけです。
その流れを、「お隣」「ご近所」の中国・韓国に…。
もちろん上皇も今上天皇も、この認識はおありでしょう。
「らしき」ご発言も繰り返しておられます。
それを如何に花開かせ、実とするのか?
次世代の課題はここでしょう。
すげぇ難しい課題ですけど…。