鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

長いシリーズには向かないですね:読書録「変幻」

・変幻
著者:今野敏
出版:講談社文庫(Kindle版)

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「同期」「欠落」と続いてきた「同期」シリーズの最終巻。
2作目まで読んで、3作目が出版されたのを見落としてたんですが、amazonのキャンペーンの中で見つけて購入。
捜査一課・公安・特殊班に配属された同期(最初は二人。2作目からもう一人加わる)が、仲間が巻き込まれた事件を、協力しながら解決する…という内容。

 

…なんだけど、ちょっとネタ切れかなw。
少なくとも2作目・3作目は「同工異曲」というより、「同工同曲」って感じになってるし。
「同期」と言いながら、実際には警察組織として対応している色彩が強くて、「同期」はチョットした味付けくらいになっちゃってる。
シリーズをここらへんで畳んだのは「正解」かな、と。

 

ただ「安積シリーズ」ファンだと、チョットした「お楽しみ」もあります。
隣の係長の相良警部補&相良班が登場して、それなりに「活躍」してくれます。
名前は出てこないけど、安積シリーズや隠蔽捜査シリーズとのかかわりも推測させるところがあって、ファンとしてはくすぐられるんですよねw。

 

個人的には今野敏作品はあまりにも出版されるのでw、今は「隠蔽捜査」シリーズを追いかけてるだけなんですが、またチョット他のシリーズにも興味が湧いてきたりして…。
それが作者の「狙い」?w