鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「やさしさ」が心地よい:マンガ評「町田くんの世界」

子供たちが見つけてきて、「面白い」と言ってる作品。

映画にもなってますね。

 

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町田くんの世界(全7巻)

 

主人公の「町田くん」は勉強も運動も出来ない「冴えない男子」。(自己認識)

しかし「他人」を「家族」のように思い、受け入れ、接することから、誰からも愛されている。(他者評価)

 

このギャップと、町田くんの「やさしさ」が非常に読後感を良くしてくれています。

 

いや、基本的には、

「こんないい奴いねぇよ」

だし、

「みんな、いい人ばっかりの訳ねぇじゃん」

なんですけどね。

世の中には通じ合えない断絶や、理解できない悪意がある…ってのはニュースを少し見てれば分かること。

身の回りにだって…。

でも、だからこそ、こう言う作品が読まれるし、読みたくなるってのはあるんでしょう。

 

僕の世代だと、こう言う作品としては「いいひと。」(高橋しん)を思い出します。

ただ結構あっちが「熱血路線」だったのに対して、あくまでもこちらはひたすら「やさしい」。

世間的に見れば主人公は何を成し遂げるわけでもないですしねw。

それでも「物語」が成立すると言うところが、「現代」なのかもしれません。

 

<悪意>に対して無防備であって欲しくないな〜とは思う一方で、「こう言う人になって欲しいな」とも子供達には思ったりもします。

「映画」も、AppleTVにでもなったら、観てみようかな。