今朝、Facebook経由で流れてきた記事。
<「地方創生をやめてくれて良かった」!?>
https://todai-umeet.com/article/36553/
レトリックの部分もあると思いますが、なかなか厳しい。
厳しいけど、でも「そうだよな」とも思いました。
「地方創生」について僕が考えてることは、(列挙すると)こんな感じです。
①地方同士の<生存競争>なので、「勝ち負け」は必ずある。(負けたところは「消滅」の危機に瀕する。少なくとも公共サービスの維持は厳しくなる)
②政府や行政ができることは限られる。キーとなるのは「民間」で、ここが活性化しなければ意味がない。
③その意味では「民間が活性化するための環境・土壌整備」は政府・行政の仕事。一言で言えば「規制緩和」。
④「都市から地方への移住」はその「結果」として生じること。公共サービスの維持すら難しいような地方に移住しても意味がないし、リスクが増大するだけ(移住する側/される側双方に)
⑤大都市圏には大都市圏のリスクと危機がある。むしろ地方よりもその規模は大きいかもしれない。(格差、医療・介護サービスの危機、超高齢化・少子化、教育格差etc,etc)
…ここの断絶についてコメントしてるあたり(2ページ目)、興味深かったです。
記事の大筋には賛同しますが、個人的には「③」の部分は強調したい。
教授はそんなこと百も承知とは思いますが。
「ふるさと納税」をめぐる高額返礼品の問題なんかは、阿呆な話といえば話なんだけど、「①」のことを考えれば、必死さの裏返しかもしれない。
もっともじゃあその地域で民間は活性化してるのか?」ということを考えると、甚だ疑問ですがね。
「地方創生」。
ものすごく大事なテーマだと僕は今も思っています。
でも
「地方がみんな豊かになって行こう!」とか、
「大都会で摩耗せず、自然と人情のある地方へ!」
とか言うのとは、全く違うと思うんですよ。
「地方間/地方・都市間の生存競争」
有り体に言えば、コレ。
だから地方の政治家や行政にはもっと戦略的であって欲しい。
色々課題はあるし、先行きに不透明さや不安も感じますが、「大阪都構想」に僕が賛同するのは「だから」です。
その成功は、どこかの地方(あるいは都市)の衰退につながるのかもしれませんが。
(ミクロでの取り組みとして、こう言うのも面白いです。
<プロの投資家、いまあえて「人口減少の町」で古民家を買ったワケ(藤野英人)>
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64303
その地域で公共サービスの維持がどこまでできるのか、その助けとなりうるのか…ってのはありますが)