アポロを殺したドラゴをロッキーが倒し、そのドラゴの息子が、ロッキーの後を継ぐクリードと戦う…
…という構図だけ聞くと、「因果は巡る」なんだけど、なんか同じパターンの続編って感じも…
だったんですが(結局無理をして公開を観なかったのも、ちょっとそんな気分も)。
…全然違った。
「クリード2 炎の宿敵」
一度、心が折れたクリードが再び立ち上がり…
ってのは、まあロッキー・シリーズの流れから「当たり前」。
本作の見所は「ドラゴ親子」。
とくに父親であるイワン・ドラゴにあります。
ロッキーに敗れたイワン。
その息子であるヴィクターが父と抱えた怨念、そして母への想い。
それ故にこそ「あのテーマ」はクリードだけでなく…
ドラゴの「最後の決断」。
いや、泣けた。
まさか、そう来るとは…。
作品としてのシャープさは1作目には劣ると思います。
それでもこの「ドラゴ親子の物語」において、本作は1作目に続くシリーズ2作目の意義を果たしている。
「敗れた者の物語」ってのはロッキー・シリーズの根幹にあるモノですが、こういうアプローチはちょっとなかったですからね。
それにしても「ブリジット・ニールセン」。
もうちょい扱いを良くすることも出来たと思うんですが…。
まあ、それこそ昔、スタローンとも色々あったようですからねw。
その意趣返し?
いやいや、まさか…w。
PS ロッキーの息子との確執については、「まさかの傑作ロッキー ザ・ファイナル」で一応の方はついてたはずですが、「クリード」では何やら「なかったこと」にw。
そういう意味で、本作での「和解」は「デジャブ」ではありますが、まあ良しとしましょう。サラッとした演出が結構気に入ったしw。