・私がオバさんになったよ
著者:ジェーン・スー
出版:幻冬舎
冒頭の言葉は先に読んだ妻のセリフ。
…ま、分からなくはないかなw。
凄く興味深いことが語られてるんだけど、内容が抽象的と言うか、概念的なトコが多くて、追いかけるのに頭を使っちゃう…って感じでしょうか。
本書はジェーン・スーが一度対談した人で、
「もう一度、テーマを定めずに話してみたい」
と言う人を選んで対談した作品のようです。
一度は対談してるってのもあるし、もともと波長があうって言うのもあるだろうから、お互いの「探り合い」みたいなトコロが割愛されてて、いきなり「本論」に入っちゃうあたりが、「頭を使っちゃう」背景にはあるんじゃないですかね。
もっとも「テーマを定めずに」と言う対談だけど、なんとなく話は同じ方向性を向いてくる。
ラジオではスーさんは「こう生きなきゃいいけないという答えがなくなった時代の生き方について」みたいなことを言ってたかな。
ま、「多様性」ってことなんですが、確かにねって感じ。
要は40代の人間の「スタイル」や「考え方」のアレヤコレヤを語り合うって感じです。
メンバーは下記。
光浦靖子(71年生まれ)
山内マリコ(80年生まれ)
中野信子(75年生まれ)
田中俊之(75年生まれ)
海野なつみ(70年生まれ)
宇多丸(69年生まれ)
酒井順子(66年生まれ)
能町みね子(79年生まれ)
僕とは同世代…って言うか、ちょっと「下」かなw。(スーさんは73年生まれ)
「分かる分かる」
ってのが7割くらい、3割くらいは、
「う~ん…」ってトコも。
世代の差ってだけじゃなくて、性差や、出身の差、環境の差なんかもありますから、このバランスだと、「概ね同じような」って言えるでしょうか。
もっとも酒井さん(子供を作らないパートナーとのあり方)や 能町さん(男女の役割逆転のパートナーの関係性)のあたりは、
「いや、それは相手の意見も聞いてみたいよ!」
って気分にもなったけどw。
ジェーン・スーさんの考えって、結構「On The Way」。
スパッと切り込むんだけど、しばらくするとその考え方も変わってきてたりする。
そこが「正直だな~」とは思うんですが、危うさみたいなものも垣間見得たりもするかな?
ま、別に個人的付き合いがあるわけじゃないんだから、作品を楽しませてもらえれば、それはそれでいいっちゃあ、いいんですがね。
あと、この題名だと、やっぱり「森高千里」とは対談して欲しかった!
…って、話が噛み合うはずねぇかw。