・すべての道は役者に通ず
著者:春日太一
出版:小学館
16名の「役者」へのインタビューを収録した前作「役者は一日にしてならず」の続編。
http://aso4045.hatenablog.com/entry/20150605/1433510094
本作には23名の男優のインタビューが収められています。
織本順吉
加藤武
宝田明
山本學
左とん平
中村嘉葎雄
上條恒彦
山本圭
石坂浩二
藤竜也
橋爪功
寺田農
江守徹
西郷輝彦
武田鉄矢
火野正平
勝野洋
滝田栄
中村雅俊
笑福亭鶴瓶
松平健
佐藤浩市
中井貴一
前作同様、全員一発変換w。
いやぁ、これまた錚々たる…。
題名の通り、「役者」に至る経歴も、演技へのアプローチもそれぞれ違っていて(ときに真反対)、それでいて観客や作品に対して「何か」を残すことができる「役者」として存在している点では共通しているという…。
一本一本、「もう少し聴きたいなぁ」ってところがあるんですが、例えば「仲代達矢」みたいにガッツリやっちゃうと、人数がこなせない。
この二作で取り上げられた役者さんのうち、何人かは亡くなられてますからね。
春日さんのこの仕事は、「ある時代」を支えた役者たちの記録として非常に重要です。
今んところ男優ばかりなんで、女優の方にも枠を広げて欲しいですな。
(中々、ここまで語ってくれないかな?)
それにしても、読んでて思うのは、
「みなさん、メンタリティが、<昭和>」w。
いろんなバリエーションがあって、決して重なることがなさそうな面子もあるんですが、それでも共通するのは「昭和臭」。
ま、年代が年代だけに、仕方ないですけどね。
でもこのメンバーの「あと」って誰?
…と思うと、「役者」ってのが、極めて<昭和>な存在なのかなぁ、とも。
それじゃ、つまらないとも思うんですが…。