鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

1作目より好きだな:読書録「ロボット・イン・ザ・ハウス」

・ロボット・イン・ザ・ハウス
著者:デボラ・インストール 訳:松原葉子
出版:小学館文庫

ロボット・イン・ザ・ハウス (小学館文庫)

ロボット・イン・ザ・ハウス (小学館文庫)


妻に三行半突きつけられたダメ男と、庭に捨てられてたオンボロ・ロボットの珍道中を描いた「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の続編。(http://d.hatena.ne.jp/aso4045/20170102/1483346194
ロボットの製造主を探して世界中を旅した前作に比べて、本作は(題名の通り)基本的に「自宅」での話となります。
元・妻、娘、オンボロ・ロボットに加え、新しいロボットがまた「庭」に登場し、彼らと主人公が「家族」を新たにつくるまでがメイン・ストーリー。
終盤、ロボットの製造主が登場し、ドタバタがあるんですが、まあ付け足しみたいなもんですw。(個人的には、もうちょっと丁寧に描いて欲しかったですけどね、この終盤の展開は)


作品としては前作よりも本作の方が好きです。
もちろん「前作」があって初めて成立する作品なんで、言って見れば作品丸ごと「エピローグ」みたいなもんなんですがねw。
キャラとしては新登場のロボット「ジャスミン」がなかなか良い。
「タンク」は(面白いし、可愛いんですが)ちょっとガキすぎて。
そういう意味では、もうちょいジャスミンに活躍して欲しかったようにも思います。


映画化という話もあったようですが、どうなったんでしょう?(訳者のあとがきにも、本作では触れられていません)
まあ、ちょっと難しいかな?
読みながら想像する方が楽しめるような小説だとも思いますしね。
ロボットの「表情」なんて、映像化すんの、難しいでしょ?