鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

新機軸…って感じも…:読書録「教場0」

・教場0 刑事指導官 風間公親
著者:長岡弘樹
出版:小学館

教場0: 刑事指導官・風間公親

教場0: 刑事指導官・風間公親


「教場」シリーズ3作目。
前2作から遡り、「刑事」風間公親が「教官」風間公親になるまでを描きます。


前作を読んだ時、
「面白いけど、パターンが前と一緒ってのが…」
と感じてたので、「続き」ではなく、「過去」に遡るってのは「ほう?」って感じでした。
でも、読んでみたら、基本的構図はあんまり変わらないというか…
もちろん「事件」は学校の中での話ではなく、実際の(いや、フィクションですけどねw)「事件」が扱われるんですが、若い刑事がいて、風間がヒントを出しながら、その成長と事件の解決がリンクしていく…って構図が、ですね。


まあ、「ひよっ子」とのバディものって設定を崩しちゃったら「教場」でもなんでもなくなっちゃうんで、そう言う意味じゃ上手くやってるとも言えますが。
(実際、楽しく読ませていただきました)


ラスト、風間公親は「教官」になりますから、「現場での指導」ってパターンもさすがに本作で終わりでしょう。
さて、次があるかな?
あったら読むと思いますが、「ここら辺でいいかもな」などとも思ったりしています。