鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「二人」のコンビぶりが読みどころかな?:読書録「ロボット・イン・ザ・ガーデン」

・ロボット・イン・ザ・ガーデン
著者;デボラ・インストール 役に:松原葉子
出版;小学館文庫

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)


AIが発達し、アンドロイドが労働を担う時代。
両親を亡くし、妻とも離婚寸前状態の男の前に、旧式の「ロボット」が現れ…


という話。
「ちょっとした未来感」を楽しみに読んでみたんですが、あんまりそういう感じはなくて、「ロボット」のところを「子ども」に置き換えても成立するかな、とw。
まあその凸凹コンビぶりは面白かったですけどね。
「ダメ男」だった主人公がロボット(タング)との珍道中を経て、「成長」したあとの生活感や周りの人間へ与える影響とか、終盤の雰囲気が僕は好きでした。


ストーリーとしてはヤッパリ「タング」の「謎」の部分をもっと広げて欲しかったなぁ。
言動や応対の基本は「子ども(幼児)」なんだけど、旧式な外見の中に最新式の機能が盛り込まれていて、その「能力」には制限がかけられていない。
ここら辺がモットいろいろ出てきて欲しかったな、と。
まあ「妊婦」の状況を的確に(体調だけじゃなくて精神的な面でも)把握できるってのも、それはそれで大したものではあるんですがw。


映画化の可能性もあるようです。
さて、どうですかね?