鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

まあ、いつも仰ってる通り:読書録「本物の思考力」

・本物の思考力
著者:出口治明
出版:小学館eBooks(Kindle版)

本物の思考力 (小学館新書)

本物の思考力 (小学館新書)


この6月についにライフネット生命会長を退任。
…という情報を聞いた後の新作だったので、なにか区切りになるような話が聞けるかなぁと思って購入した作品。ちょっと出版される本が多すぎて、最近は敬遠してたんですよ。
しかし、読み終えてみれば「いつも通り」w。
まあ一貫してる人ではありますからね。


「本物の思考力」それは「数字・ファクト・ロジック」に支えられている。
そしてそれを養うのは「人・本・旅」のインプット。


煎じ詰めればコレ。
色んなところで作者が発言したり書いたりしてることです。
考えらば考えるほど、「そうだよな〜」と思います。でもって、「難しいんだけどね、それが」ともw。


「世の中はすべてトレードオフ」「ラディカル思考のススメ」「人間はみんなアホであり、チョボチョボである」
…あたりはそこに付随するスタンスや考え方ですが、一見「極端」「単純化し過ぎ」と見えることも(出口さんの意見には、そういうの少なくないですw)、ここら辺に照らし合わせると、腑に落ちたりもします。「賛同できるかどうか」は別ですけどね。


僕自身は結構こういう考え方は好きです。
「根本的(ラディカル)なところ」に立ち返って、「やることを選択する(トレードオフ)」するけど、「人間の限界(チョボチョボ)」を肝に銘じ、自分の考えや選択を絶対視しない。
出口さんほど徹底できないし、「インプット」が足りないことも痛感していますが、「自分で考える」ってことは、こういうことなんじゃないか、と。


そういう意味で「本物の思考力」って題名に偽りはないかな。
出口さんの他の作品を読んでるなら、特に「必読」とは思いませんがね。(出口作品では「数字・ファクト」をまとめた「日本の未来を考えよう」が一番と思います)