鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

こういうオススメ本はいいね:読書録「先生と僕」

・先生と僕
著者:坂本司
出版:双葉文庫

先生と僕 (双葉文庫)

先生と僕 (双葉文庫)


「アンの青春」の作者によるライト・ミステリー。
…と言うよりは、「ミステリー紹介本を兼ねたミステリー」って感じでしょうか?
主人公は想像力過多の怖がり大学生で、その大学生に「先生」が「あまり怖くないミステリー」を紹介してくれるという話。
紹介されるミステリーとちょっとした関係がある「事件」に登場人物が巻き込まれるという「ミステリー小説」でもあります。


「アンの青春」シリーズでも窺えたように、決して作者が用意している「事件」はライトなものばかりではないんですけどね。「殺人事件」は出てこないけど、それより「怖い」謎はある…ってのが日常ミステリーの基本ですが、そこはしっかり押さえています。
宮部みゆきや北村薫ほどの「怖さ」はありませんがw。


紹介されている本は以下の6作。


押絵と旅する男
シャーロック・ホームズの叡智
黒後家蜘蛛の会
猫は手がかりを読む
天から降ってくた泥棒
六の宮の姫君


…いい趣味してますなw。
ちょうど息子がミステリーが面白くなってきてるらしく、それでいて「殺人事件はちょっとコワイ」ってのがあるようですから、本書&オススメ本はかなり向いてます。(「押絵〜」はまだ無理かもしれないけどw)
まずは本書を読ませてみようかな。


本書には続編(「僕と先生」)も出ています。
単行本の出版は2年ちょっと前。
…文庫待ち、しますw。