鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

文庫になったので:読書録「僕と先生」

・僕と先生
著者:坂本司
出版:双葉文庫

僕と先生 (双葉文庫)

僕と先生 (双葉文庫)


楽しませてもらったミステリー&紹介本「先生と僕」の続編。
「文庫」になったんで早速読ませてもらいました。
http://d.hatena.ne.jp/aso4045/20160530/1464610891


基本は日常ミステリー。
中学生の「ホームズ」と大学生の「ワトソン」が、ちょっとビターな「日常の謎」に出会い、その「事件」から思い出させられる「怖くないミステリ本」を紹介してくれます。
本作の紹介本は以下。


「怪盗ルビィ」
「ブラウン神父の童心」
「ポー名作集」
「11人いる!」
「怪盗紳士リュパン
大誘拐
「黒蜥蜴」


ま「怪盗ルビィ」は映画の方ですし、「11人いる!」は漫画。「黒蜥蜴」もどっちかというと戯曲の方ですが、堅いことは言いっこなしw。
マイナー過ぎないところが、僕はイイと思ってます。


本作には「レディバード」という「ライバル」が登場し、ちょいとそれが主人公との感情的ふれあいに進展しそうな・・・
と言うところで終わっています。
さて続編は?
・・・まだ書かれていないようです。
う〜ん、次は文庫まで待てないかもなぁ・・・。


PS 収録作「秋の肖像」。個人的にドキッとする作品でした。


<「みんなもっと話せばいいんだ。きっと、話すだけで防げることはいっぱいある(中略)
空気を読めとか察するとか、そう言う無言の要求は、コミュニケーションの手抜きだとぼくは思うから」
(中略)
「手抜きでも、怠慢でも、してもいいと思う。ただ、もう一度話しかければいいだけのことだ。一度でも切り捨ててしまうのは、受け手の手抜きだと、僕は思う」>


・・・まずは話さなきゃ。