鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

「仕掛け」をどう評価するか?:読書録「世界が終わる前に」

・世界が終わる前に BISビブリオバトル
著者:山本弘
出版:東京創元社


…と言うわけでシリーズ3作目。
昨日の夜と今朝で読み上げちゃいましたw。


今回のネタは「特撮」と「ミステリー」
ミステリー小説は好きなので、
「また『積ん読』本が増えちゃうなぁ」
と怖れをなしたんですがw、意外にそこまではいかなかったですね。
読んでる本が多かったわけでもないんですが、今回は「小説」としての「仕掛け」があって、それが「ビブリオバトル」に集中させてくれなかったと言うか…。
このシリーズ、「紹介本」として評価してるので、個人的にはちょっと残念だったかなぁ…と。
青春小説なんだから、本末転倒っちゃあ、転倒なんですがw。
(しかし「仮題・中学殺人事件」に始まる辻真先の「ミステリー」シリーズ、未だに続いてるとは知りませんでした)


「小説」としてはなかなか「仕掛け」てるなとは思いましたが、存外そこは早めに「底割れ」した感じが個人的にはあります。
ラストの「ひと捻り」は「お約束」でもありますが、次作以降に繋ぐポイントもあって、「なるほど」とは思いましたがね。


しかしまあ、この作者。
根っこのところはかなりの「オタク」気質なんですねw。
コミケ」描写も含めて、それが前面に出てきた3作目だったとも思います。
個人的にはちょっと着いていけない感も…
いや、連載中の4作目も、本になったら読むとは思いますが。