鈴麻呂日記

50代サラリーマンのつぶやき

ビジネスでは「不幸のかたちは似ている」なのかも:読書録「会社が生まれ変わる『全体最適』マネジメント」

・会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント」
著者:石原正博
出版:日本経済新聞社(Kindle版)

会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント

会社が生まれ変わる「全体最適」マネジメント


<幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸な形がある。>(「アンナ・カレーニナ」トルストイ(望月哲男訳)>


「家族」はそうかもしれませんが、会社や組織においては「不幸のかたち」はどこか似通ったところがあるのかも。
…本書を読んで、そんなことを考えました。だって、結構思い当たるところ満載でしたからねw。


「全体最適」「部分最適」について少し考えるところがあったので、書店で見かけて、Kindleで購入しました(田村書店さん、すみません)。
著者はコンサルタントで、特に知ってる人ではなかったんですが、掲げられる「問題意識」は個人的にかなりヒットしましたw。
「その解決は?」
という点については、作者は「実行につながる目的・ビジョンの浸透」を一番にあげ、そのための実践的手法を紹介してくれています。その「手法」については異論もあるだろうし、フィットする/しないは組織にもよるでしょうが、大筋の指摘には納得感がありました。
方向性としてはルメルトの「良い戦略、悪い戦略」と重なりますね。実践的な戦略という線は、現代においては多かれ少なかれ、こう言うラインなのかもしれません。


僕個人としては「痛い」ところも少なからずあったんですがw、「やっぱこういう方向だよなぁ」とも再確認した思いもあります。
幾つかのツールも使えるかも。
まあそういった手管より何より、「目的の浸透」、これが第一なのを忘れないようにせんといけませんが。


思いつきで買った本でしたが、存外の拾い物でした(失礼な言い草ですが)。
どう実践に繫げていけるかは別問題ですが。